プロフィール
カテゴリ
検索
以前の記事
2018年 07月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 05月 2016年 08月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 09月 2015年 05月 2014年 04月 2013年 05月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 06月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 その他のジャンル
記事ランキング
画像一覧
|
2011年 08月 22日
コミティアお疲れさまでした。
スペースにお越しくださいました皆様、まことにありがとうございました。 無料頒布について見積もりが甘く、14時ごろには「第一章」が全てはけてしまったため もっと持っていけばよかったかと後悔したのも良い思い出です。いや、あまり良くない。 このたび頒布した「第一章」は 推敲の後フリーソフトとして公開する予定です。 そちらもどうかよろしくお願いします。 携帯電話は何故「携帯」と略されるのか、ということをずっと考えていたんですが、 かつて「携帯の方」という言い方が多く使われたからではないかと思いつきました。 (以下は全て僕の「思いつき」であり、取材はまったくしていません) 「携帯」という略語の使われかたには、以下の2種類があります。 A:「携帯」が即「携帯電話」の意だと通じる 例) 「あたらしい携帯を買った」 「昨日、携帯を無くした」 B:「電話」という語を説明するために使う 例) 「こちらの番号は携帯のものです」 「携帯からかけています」 AとBですと、Aの用法が新しく、Bの用法が古い。 「携帯」という略語は、その当初はBの用法として使われ始め、 それが徐々にAの場面でも使われるようになっていったのではないか。 つまり「携帯」という略語は、生まれた当初は 「(固定ではなく)携帯の方」 という文脈においてのみ使われていた。 「携帯」という言葉が今日のように単独で通用していたのではなく、 固定電話を否定的に参照することによって(「固定じゃなくて」という前提をふまえることによって)使われていた。 なぜなら、まだ携帯電話を持っている人が少なかったから。 「電話」と言えば固定電話のことを指していたから、 「携帯の方に電話してください」「携帯の方から電話をかけます」と、ことわる必要があった。 携帯電話の普及率が上昇し、たくさんの人達が「携帯電話」と口にする必要が生じたとき、 それまで(Bの用法として)ずっと使われてきた「携帯」という言葉が 自然にAの場面にも適用されるようになった。 そういう経緯だったのではないでしょうか。 それ以外の略語(「携電」とか)を新しく作るのもわずらわしいので。 そこで思い出すのが「電卓」という略語です。 「電卓」は「電子卓上計算機」の略ですが、考えてみればこの略し方はおかしい。 もっとも肝心な「計算機」の部分がすっぽりぬけおちている。 「携帯」という略語から、もっとも肝心な「電話」の部分がぬけおちているように。 これも、「『電子』でも『卓上』でもない計算機」が主流だった時代に生まれた略語でしょう。 「計算機を使え。いや、それじゃなくて電卓の方」 という文脈において、この略語も生まれたのではないでしょうか。 今では、日常使う計算機は全て「電子かつ卓上」になったので、「電卓」という(わざわざ新奇性を説明する)言葉を使う機会は減り、普通に「計算機」とだけ言われるようになった。 今日では、「携帯」といえば即「携帯電話」のことだと通じるので、 かならずしも「の方」という言葉をともなう必要は無くなった (まあそれでも、固定電話が完全に消えてしまったわけではないので、さすがに携帯電話のことを単に「電話」と呼ぶ人はまだあまりいません)。 でも、携帯電話があたりまえになった今日の状況からすると、 「なんで携帯電話を『携帯』と略すのか」 が逆に不自然に感じられるようになった、というわけです。
by yama-shina
| 2011-08-22 15:10
| 連絡事項
|
ファン申請 |
||